That's 記(雑記)

ネーム ハンドルの自己満足でいろいろなことを書いてます。

勤労手記7~11

「勤労手記7」
多くの社員と仕事をする。懸命に労働をしていると、疲れてくる。
ピークに達すると、辞めたくなる。何故、こんなことをしているのか、と
自問自答が止まらない。

この会社の10年後を思う。

ベテランの社員が纏まって、退職を迎えている頃だ。
若手は己れを含めて、数十人。途中で辞める人もいる事を考えると……。

技術の継承に失敗していると言えるのではないだろうか。

こういう会社は日本全国に存在する筈だ。
30代、40代の氷河期世代が抜けていて、
在籍している社員は若手と退職間近と二極化している。

そう考えると、新卒一括採用のシステムは継承と言う点から見ると確実性が高い。
同世代の人間を、ゼロから、同じスタートラインに立たせ、会社内で学ばせる。
……その在籍する会社内を知っているだけで社会人、か。

学校はそれを意識している。知を後世に伝える仕組みだ。

将来、よりも具体的な数値である、10年後……。それを想像すると、
辞めたい気持ちが強くなる。「きつい」と総務課長から聞いていたが、
そういうベクトルのきつさだとは思いも寄らなかった。

でも、社員が運転する車に揺られて帰っていると
このままでもいいのかな、という気持ちにもなる。

定時に上がる。総務課長に聞きたいことがいくつかあったが、
姿がなかったので、仕方がないので帰った。話は翌日以降で問題ないだろう。

車を運転して帰宅。先週までは運転に余裕がなかったが、慣れたのか
体力が残っているように感じる。17時には帰れるが、
家に着く頃には17時30分。早いには早いのだが、
思いの外、時間がない。日記も書きたいし、新たに何か、本を読んだり、
資格の勉強をしたりしたいと思っているのたが、仕事の疲れもあって、
体が動かない。気付けば就寝時間だ。

振り返ってみると、子供の時分も同じだった。
学校で勉強して、塾でも勉強して。宿題もして……勉強しかしていない。

何の意味があったのだろう?

だからこそか。
長い纏まった休みが、子供には与えられているのか。
その間に何ができるか。空いた時間を、勉強以外の、
仕事以外の時間をどう使うかが、人生では重要なのかもしれない。

あとがき

出勤していると、始業を迎えたようで、中学生か、高校生か。
男女仲良く、自転車で登校している姿を目にした。
――その時、その瞬間は、その時、その瞬間しかない。
そんな変な言葉を、その子等に伝えたい気持ちが生まれた。

けれども、そんなこと、己れに言われなくとも、
間違いなく、知っているし、分かっている。……でも、解っていない。

己れは、少しだけ、解るようになった。光陰矢の如し。少年老い易く学成り難し。





「勤労手記8」
早くも、今週が始まって2日目だ。
先週よりも時間の流れが早く感じる。


社員の集まっているので、そこに顔を出す。
一人のベテラン社員が、長年の勤続疲労故に
(有給休暇を使い切ってから)退職する、と宣言していた。
話を聞けない間に一人、居なくなってしまうとは……。残念である。


今日は、昨日と変わり映えしない一日だった。仕事の内容も殆ど同じだ。

違うのは、己れが社用車(MT車)を運転したという事。
加速と減速のギアチェンジが、未だ慣れない。
「ポブサン」は「乗ってる内に慣れらぁ。」といつもと変わらず前向きである。

そんな己れの運転だったが、「ポブサン」が
気付いていないだけで何度か危ないシーンがあった。

タイヤがあと数センチのところで、脱輪しそうになったり、
後方から大型トラックが猛突進してきて追突されそうになったり。

社用車で事故をしたら、どうなるのだろう?

昔は、AT車はなく、MT車しかなかった。
その頃の風景は、きっと今と違っただろう。
人々はどんな運転をしていたのか、気になるものである。

因みに、日本を含めたアジアやアメリカではAT車が主流だが、
欧州はMT車が一般的だそうだ。

あとがき

「減速」と大きく道路に書いてあったのに、その先のカーブは緩やかだった。
そこから進んだ先にも同じように「減速」と記してあった。大したことないだろうと
侮っていたら、大きく、急で、しかも長いカーブが待ち構えていた……。
スピードは出していなかったものの、慣れない車で曲がり切れるが冷や冷やした。





「勤労手記9」
社内を呑気に歩いていると、外から会社にやって来ていた顧客に出くわす。
独り言をブツブツ喋っていて危ない人だな……と思っていたら
「お世話になります。」と声を掛けられてしまった。
こちらの仕事ぶりに関して問われたが、新入社員である己れが知る筈もない。
応接室に案内し、「コダサン」に対応をお願いすると、
これも勉強だ、と言われ、己れがそれを説明する羽目になった。

応接室に行くと、その顧客は仲間を呼び寄せていた。
創作の悪の軍団のような立ち位置、態度であった。
その様子に己れは怯んだ。一体、何のグループなのだろう?
疑問は浮かんだが、説明をした。……話してみると、
その印象とは違い、物分かりが良かった。


通常通り、仕事をする。

「ハクサン」が「Nちゃん」と呼んできた。
渾名を付けて気軽に名前を呼び合い、親しくなろうという作戦である。
それが他の社員に浸透するだろうか。


そんな最中、指示が飛んできた。だが、何を言っているのか分からない。
聞き返すと、専門用語だった。

こういう時、それ何ですか、どういう意味ですか、と
聞き返せればいいのだが……瞬発力が足りない。
寝不足のせいもあるのだろうか。動きが鈍いようである。

しかも、初心者の己れには難しい仕事。無茶ぶりだった……。


「コダサン」や「ポブサン」から「始めたばっかは怒られるんが普通じゃけぇ。
ワシん時に物も飛んできたけぇね。ここの人はまだ言葉が優しい。」等と
よく分からないフォローをされた。辞めたいオーラが
体内から出てしまっていたのだろうか。今と昔とを比較されても、という感じである。

そのあと、社用車(MT車)を運転させられた。相変わらず、上達しない。
同乗していた「ポブサン」からは、発進する時にはギアを
頻繁に切り替えるので。クラッチにずっと左足を置いておいた方がいいと言われた。
それと、ハンドルは軽いのだから、片手で操作する方がいい、とも指摘された。

片手。左手はギア、右手はハンドル。
右手……己れは左利きなのだ。右手で操るのは苦手である。

己れは昔から物覚えが悪かったが、
利き手の影響もあったのではないか、とその時、ふと思った。

会社に戻ると、社会保険証が届いたと「イコサン」が教えてくれた。
プラスチック製だろうか。国民健康保険証よりも、立派に見える。
社会保険の登録は会社側でしてくれたみたいだが、
国民保険の加入は継続しているので、それを切らないと駄目らしい。
行く時間はあるだろうか。


あとがき

きつく言われるのは久しぶりの事だったので、
ストレスはあったが、何ともない。ただ、将来を考えると……。





「勤労手記10」
今日も仕事をする。
午前は外回り。慣れないMTの社用車に乗る(ATではなくMTなのは、
安さと燃費の良さかららしい。それと、その当時、MTに社員達は慣れていたからだ)。

これまでは、発進時に車が跳ねていたが、スムーズにできるようになった。
教習本に、動き出したらクラッチを上げるのを止める、と書いてあったので
その通りにしてみると、効果覿面。……教習所で丁寧に教えて欲しかったところである。

同乗していた「ポブサン」がスーパーに立ち寄って弁当を買いに行ったので、
車内で留守番。朝早いこともあり、駐車場は空いていた。
だから、「ポブサン」はそこでバックと発進の練習を勧めてきた。

周りに注意しながら動かしていると、「ポブサン」は戻ってきた。
その光景を見て、「ポブサン」は気付いた。この車のブレーキランプが
片方、切れてしまっている事に。

急いで、ガソリンスタンドで電球を交換。請求は会社の方にしてもらうらしい。
サインを書く。その様子を見て「ポブサン」は「左利きなんじゃ。気付かんかった。
じゃけえ、片手で運転し難いんじゃ。」と言った。

左利きだから。それは、人並みにできない言い訳にはならないだろう。

会社に戻る。作業を進めていると、
「そんな根詰めてやらんでも、休み休みやりゃええよ。」と
一人の社員が煙草を吸うジェスチャー付きで、言う。
その社員は昼休みの時にも、「昼食べるよ。」と箸で
食べ物を口に運ぶ動作をしながら、声を掛けてくれた。

午後も外回り。ゆっくり走ればその分、仕事をしなくても……。
……仕事よりも運転の方が苦痛かもしれない。

細い道。カーブに差し掛かる。その先の路肩に、停車している車。
避けていこうとすると、向こうから車が来ている、と
朝から引き続き同乗していた「ポブサン」が指摘。己れは驚いた。

……発見が遅れたからだ。

どうして助手席に座っていた「ポブサン」の方が早期に察知できたのか?
それは簡単。カーブの先の方を見ていたからだ。
カーブの内側に建っている家の隙間に、対向車の影が見えていたのだ。

これの他、狭いカーブを行く時は、先が見通せるように左回りの時には右側に、
右回りの時には左側に寄った方がいいと話していた。

仕事を終えて、帰社しようとする。道の選択を誤り、
混雑する市街地に入ってしまった。けれども、運転に慣れるには丁度良かった。
発進、加速、停止。運転で最も多い動作が上達してきたように感じる。
ギアチェンジも、呼吸の如しだ。

加速時はクラッチに左足を置きっ放しにする、クラッチを踏み過ぎない、
動き始めたら、クラッチは一旦、止める。

それらの教えが、身体に溶け込み始めていた。


坂道でも色々と試してみた。
軽い傾斜でも、後ろに下がってしまうようだ。ほんのちょっとのつもりだったが、
後ろから来ていた車には衝撃的だったようで、かなりの車間を取られてしまった。
それはそうだろう。車が下がってくるなんて、イレギュラーだからだ。
傾斜が小さくてもハンドブレーキは必要みたいだ。坂道発進のいい練習になった。
発進してから加速するのに、まだ慣れないが、その内、馴染みそうだ。

そんな中でも、下手なままのものがあった。1速から2速への切り替えだ。
変にカクつく。しかも、時々、2速に入らない。
クラッチの踏み込みが甘いのだろうか……。
3速、4速への切り替えは簡単なのに。

……この二つの出来事が繋がった。1速から2速に切り替える時と、
2速から3速、3速から4速に入れる時。前者は、ニュートラルに入っていない。
後者は一瞬、ニュートラルに入っている。

一旦、入れるべきなのか?

調べてみると、車が悪い場合と、2速に入れられるほど
回転数が上がっていないという2つのケースが
その原因であるという意見だった。ニュートラルは関係ないらしい……。


あとがき

ギアを5速に初めて入れた。最初、入れるのに苦戦した。
教習所のものは、3速に入れようとして間違えて入ってしまうぐらいだったのに。





「勤労手記11」
メールソフトを購入したそうなので、それのインストールをした。
どう進めるべきか訊いても、勝手にやってくれ、という調子だった。

「キリサン」と営業に出る。今回、新たに「キリサン」の嫌いなものな判明。
総務課長と事務仕事をしている女性社員だ。
前者は、現場の人間に責任も仕事も全て丸投げしてるから。
後者は仕事をしてくれないから。メールチェックすらしてくれないらしい。
仕方なく「キリサン」が朝と夜、毎日見ているそうだ。
だから、未読のメールが多かったのか……。

次の打ち合わせまで時間があったので、通りがかりにあった桜の名所に足を運んだ。
高い入場料を取られた(奢ってもらった)が、大したことはなかった。
外国人観光客が沢山来ていたのが印象的だった。
こんなローカルな所にも遥々やって来る人がいるのだ。

公園の駐車場に停めて、そこで食べた。
どうやら、ここは労働者達の昼食スポットらしく、
ベンチや広場で食べている人が何人も居た。

公園内には沢山の遊具が置いてある。童心に戻って遊んでみようか?
体が大きい今ならアナーキーな遊び方もできそうだ。
しかし、怪我のリスクを念頭に入れると、そんなことはできそうにない。
公園の遊具のみならず、危険度の高い遊びは、仕事を失う恐怖と背中合わせだ。
働く立場になると、そういうものから自然と遠ざかるようになる。

大人になるって、つまらない。

打ち合わせに行く。その先は役所なので、
13時になるまで待ってから行く。己れは車でお留守番。

……緩い。

たまに、突っ立ってないであれしろこれしろ、と言われることもあるが、
これ以上ないぐらい、ぬくぬくと育てられているような感じがする……。

笑顔で「キリサン」は戻ってきた。
予想外に時間が掛かってしまったらしい。

己れもそこに参加して話を聞く。
市役所側は中年男性(喫煙者)と若い男性(入庁2年目)の二人。
仕事の話が済み、少々雑談。市役所職員は、昨年の選挙の話をした。
棄権されると面倒だと話していた。折角来たのなら投票すればいいのに、と言っていた。

帰って、ミーティング(社長の発案。以前は月2回ペースだったが
中身がないので月1回に減ったらしい)。初めて会う社員が何人もいた。
「ここ以外にも仕事あるじゃろ。」と言われた。

特にそれと言った内容は浮上しなかった。
社長が在り来たりな話をして締め括り、さっと帰っていった。
この会社を取り巻く、のんびりとした雰囲気は社長に由来するものなのだろうか。

己れも社長に続いて帰った。土日は、休み。

あとがき

「キリサン」も己れと同じく、生涯賃金の計算をして安いと感じたらしい。
それでも「お金じゃない。」と、この仕事を続いているようだ。
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主な内容は日記(空想。不定期更新)です。
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