That's 記(雑記)

ネーム ハンドルの自己満足でいろいろなことを書いてます。

勤労手記22~23

「勤労手記22」
ゴールデンウィークに入った。労働に励んで、疲れた後の、休日。
一生懸命働いているからか。時間の流れがゆったりとしている。
事故をするまでは急流の如しの時の経過であったが、
それ以降は、なだらかであるように感じられる。

早起きにも慣れてきた。
この連休で、そのリズムが狂わないよう留意しておこう。

出勤。道路が空いている。ゴールデンウィークの谷間の平日も、
休みとした人が多いのだろう。そんな中でも、普段通り、
中学生や高校生は、自転車を漕いだり、歩いたりして登校していた。

昼休み。食べ終えて一人過ごしていると、隣に「ポブサン」が座る。
雑談をしに来たようだ。

この仕事を始めるにあたって、身体を絞った、と以前も聞いた話からスタート。
早起きして、近くの山に2時間掛けて、登って降りてくるそうである。
驚異的な生真面目さだ。己れに対し、これから
体力仕事(子育て含め)が続くので、鍛えておくといいとアドバイスをした。
「こうやって、アドバイスは人はしてくれるんじゃけど、
するかどうかは自分次第じゃけぇね。」と締め括る。

他、「ポブサン」は学生時代の話を思い出すようにぽつぽつと語り始めた。
学生時代には、アルバイトして、遊んで、徹夜して、学校行って、アルバイトして……と
エネルギッシュに活動していたらしい。

大恋愛もしたそうだ。遠距離恋愛で、一日掛けて会いに行くのも
苦にならなかったと言う。己れは相手に会わずに居れないのが恋愛なのだろう、と
気にも留めずスルーしたが、よくよく考えてみれば「ポブサン」の頃には
連絡手段が限られている。家に置いてある電話くらいか。
だから、会いに行かなければならなかった……。

今の時代は遠く離れていても、この小さなスマートフォン、
若しくは、パソコンの画面でいつでも、繋がることができる。

それを、「ポブサン」はどう感じているだろう?

こうやって昔の話を聞いていると、同時期を生きた人々は
どうだったのか、気になってきた。誰もが、活動的であるとすると、
日本全体に活力が滾っていたのではなかろうか。

古き良き、と懐かしむ人がいるが、そういう時期を
生きられたのであれば、そう思うのも、自然な帰結であるのかもしれない。

他、子供の話を聞かされた。「部活動を通じて、大きくなった。
強くなった。」などと言われてもリアクションに困る。

もっとより楽しく雑談できるようになりたい。
あとから、これを言っておけば、あれを言っておけば、と苦しむ。
チャンスは二度、無い。……でも、このぐらいの年齢の人は
同じ話を繰り返ししてしまいがち。だから、それを考えておくことは
マイナスではないかもしれない。


仕事が早く終わった。「ポブサン」が「こういう時には
自分なりに仕事に取り組まんと。」と作業の1つを覚えるように促してきた。
「儂らの時には見て覚えろって言われとったけぇね。
出来んと悔しいけぇ、一生懸命見て覚えた。」と「ボブサン」。
「ほうじゃのう、儂も教えてはくれんかった。」と「ハクサン」も同調。

「見て覚える言うたってそんなん、出来んに決まっとるがな。」
「ゲンサン」はそうではなかったようだ。
「最初だけは教えてくれた。それで出来んかったら
何しょーるんなって話になるけど。」

微妙にややこしいのだが、入社して間もない「ボブサン」と
大ベテランの「ハクサン」は年齢層が近い。2人は定年間際である。
一方で、同じくベテランの「ゲンサン」はその2人とは
干支一周分ぐらい年下である。

「ポブサン」がその作業を披露する。真剣にその手順を追ったが
覚えられる筈もない。「やってみ?」と言われても困る。
「見本があるんじゃけぇ、兎に角やってみんと。」

……。

ひょっとすると、左利きがネックになっているのでは、と
思われたようで、左利きの社員が登場する。
その手本を参考に、真似する。……見易い。
これは……。今まで己れは、右利きに合わせていたから、
このような作業を難しく感じたのか?昔から、手先は不器用で、
物覚えが悪い……そう、自分のことを捉えていたが、
誤った認識なのだろうか。

何度か練習してみる。

「今はええのう。丁寧に教えてもらえるけぇ。」
見て覚える、とやっていたのでは、非効率過ぎて
一瞬で市場で駆逐されるに違いない……。
技術を継承する、という観点で言うなら、手取り足取り教えるべきである。
そうしない、そうしてこなかったのは、恐らく、技術の伝達を遅らせるためだ。
教えない分、習得が遅くなる。師弟関係が保たれ続ける。
それが唯一無二の技巧であれば良いが、今はそういうものが殆ど、存在しない。
故に、教える方向に転換したのである。


そんなことをしてる間、検針員二人組が、この周辺を行ったり来たりしている。
道に迷ったのか……。明らかに退屈している己れらに
声を掛けてきた。「すみませーん。道が分からなくて――。」

「ポブサン」ら何人かの社員が検針員達の乗ってきたスクーターの傍に寄る。
己れは、練習を続けようと考えたのだが、地図を広げている様子から、
社員達は、老眼で見え辛いのではないかと思い、集まりに参加してみることにした。

「ここがさっき昼飯食うた駐車場よな。」
「ホームセンター(目印として使いかったのだろう)何処かな。」
「この学校を左折してここに入ってきたんよな。」
「ここの駐車場は昼に弁当食うたとこよな。」

自由!

駐車場の話は最初に「ポブサン」がしたのに、
別の社員がそれをもう一度、ぶち込んできた。

「何処ですか?」と検針員二人も困惑の表情。
道案内というよりも新しく雑談のネタが入ったという感じだ。

ナビゲーションや標識を頼らず、道を行く人々に
道案内をお願いするテレビ番組を作ったら面白そうである。

「ポブサン」が解り難いながらに丁寧に説明している。伝わったようだ。
流石に見知らぬ他人に見て覚えろとは言えなかったらしい。

そのあと、直接、本社に戻らず、スーパーに寄り道。刺身を買ったらしい。
17時前だからか、混雑していて、その駐車場内を走るのが
プレッシャーであった……。事故をしなくてよかった。

会社に戻る。遠くに、仕事から上がろうとしている
社員の姿があった。

距離があるが、お疲れ様です、と挨拶。
……反応なし。聞こえなかったのだろうか。
近付いてきて、「お疲れ、お疲れー。」と言ってきた。
己れはここで「お疲れ様です。」ともう一度言うべきなのだろうか。
聞こえてないかもしれないから、一応、言っておく。
これを繰り返すと、無限お疲れ様ループになりそうである。

社内には、社長がいた。

研修についての話をする。二日連続で行かなければならないのだが、
泊まった方が安いし、楽ではないか、と提案してきた。総務課長は、
面倒臭いことを言い出したな、この人は、という表情をしている。

社長がさっと帰ったので、己れも続いて帰った。帰りも、混雑していなかった。

あとがき

外では蝉が鳴いていた。暑すぎて、蝉も夏と勘違いしたのだろうか。





「勤労手記23」

右車線を走行中(左折専用レーンがあるので、右車線を走る必要があるのだ)。
後ろに車がピッタリ付いて来ている。セダン……運転手の年齢は50代後半から60代。
サングラスを装備している。真っ直ぐ運転しているつもりなのだろうが、
右へ左へと、運転に安定性が無い。

追い抜いてくるに違いないが……来ない。
混雑してきたタイミングで、車線変更。ウィンカーも出さずに、
左から右、右から左、ギリギリを抜いて行く。そういう判断か……。

来るとは、分かっていた……。そのタイミングで、己れが加速し、
左から右への道を遮れば、相手は反応できずにぶつかっただろう。
そう意図的に動いたならば、事故は己れの責任となるに違いない。
ぶつかる部分によっては、ダメージも追う可能性もある。

だが、左からの追い越しは問題であること、それから、
車線変更する側にも責任がありそうだが……。

事故の被害者になったら、どのぐらいの金額を得られるのだろう、等と
考えつつも、事故はしない方が良い、としみじみ思うのであった。

尚、基本的に、動いている車同士の事故だと被害を受けた側にも、
少なからず、過失が生じるようである。


会社に着く。駐車場に人だかり。犬が2匹。迷い込んで来たのかと思ったが、
「ハリサン」の犬らしい。「ハリサン」は仕事の準備をしつつ、
その空いた片手で、ボールを投げて遊んでやっている。

終いには、他の社員が棒(何の為の物なのだろう)を持ち出し、
ゴルフクラブやバットのようにそれでボールを打ち始めた。
「キリサン」や「ハクサン」もそんなことをしている。しかも、己れにも棒が回って来た。
何だ、この時間は……。

社長までその様子を見に来る始末。

昨日、社長は自社製品のPRの為、市の会合に赴いたのだが、
その様子を撮影した写真が市のFacebookに
アップロードされていたそうである。見栄えがとても悪く、
インスタ映えしない、等と「ハリサン」と話していた。

生産性ゼロのどうしようもない時間に思えるかもしれないが、
この間に、他の社員と話をすることが出来たので、無駄ではなかった。

今後、研修を通じて、様々な資格を取らしてくれるそうだが、
実際に使えるかどうか別問題だと話していた。
「免許を取ってからがスタートラインじゃけぇね。」
それもあってか、ここで資格を得て、転職する者が
後を絶たない、と言っていた。

何人かが仕事に出た後、「ハリサン」は己れに作業の手解きをしてくれた。
しかし、一気に幾つもの話をしてきたので、覚え切れない(そうやって
教わっている間、己れは犬に囲まれていた。見ない顔だが、
仲間と認定されたようだ。因みに、2匹ともメスらしい)。
もう一度、復習しようとしたところで、総務課長が現れ、
電話をしてきた顧客の元へ行く、と誘われた。急いでそちらに
向かおうとしたところ、「ポブサン」が「ちゃんと御礼言わんと~。」と
冗談めかしつつ、指摘。礼を言うのが習慣になっていない故の失敗である。
「ハリサン」も微妙な表情をしていた。そのツッコミにも
驚いたのかもしれないが、ひょっとすると、己れが総務課長に
呼び出されたことに「ハリサン」は気付かなかったのかもしれない。
だから、ここは、その事情を説明してから、礼を言って、
又次の機会に……と締め括るべきであった。

こうやって、年の離れた人に教えてもらうなんて経験は、
今までにない。してこなかったことを、急にできるようになることはない。
その過程で、少々の無作法は起こしてしまうものなのかもしれないが、
次には、修正していかなければなるまい。

車に乗せられ、その電話をしてきた相手の元へ。
庭の手入れをしている老夫婦。こちらを見て、深々と礼をする。

総務課長が降りて、挨拶をする。己れも降りた方がいいのだろうか。

……。

どうやら人違いだったらしい。
それなのに10分間以上も話し込んでいた。

改めて、その本人の元へ。これまた、翁であった。
家は、窓も扉も開けっ放しである。

80歳まで3反の田圃を耕し続けていたそうだが、身体の限界がきて
引退した、と話していた。兄弟とも別々に暮らしているし、妻には先立たれ、
子供も一人立ちをしたので、独り身だと言っていた。

総務課長が商売トークをしている……。
己れはその翁のこれまでの人生の方が気になる。
幼少期から、今まで。どんな生涯を送っていたのだろうか。
その命が尽きれば、それが形として残る事もない……。


帰りは、己れの運転で。いつもと違う社用車(MT車)である。
ギアの位置が微妙に違うので、少し戸惑った。

会社に戻る。今日は直ぐに仕事が終わり、暇になる。
完全に、何もすることが無くなった。

パソコン……インターネットのニュースでも眺めよう。
仕事のことばかり考えていると寝てしまう。

大企業の年収ランキングというニュースが目に入っていた。
己れは思わず、それをクリックした。

同級生にも、そこに掲載されているような会社に就職した者は大勢居る。
だから、そんなに貰えないのでは、と甘く見ていた。
若くても、年収1,000万円を超えるのか……。
己れの給与と比較すると、ダブルスコアどころか、トリプルスコアが付きそうだ。

己れはこの間、初任給を貰ったが、想像通りの安さである。

覚悟はしていたものの……雀の涙だ。
時給に換算すると700円台である。

お金は、その量も大事だが、使い方も問題である。
連休中、どういうふうに使おうか考えていたのだが、
答えが出せなかった。仕事が始まると忙しくなるため、
家に置いたままになってしまっている……。

午後になり、社長が再び現れる。
己れにもっと色々と仕事を教えるべきではないか、と話す。
……これは、社長に付いて行くべきなのだろうか。
社長の元に行くと、笑顔で出迎えられた。

その傍を偶々通り過ぎた「キリサン」を社長が見つけて、
仕事を教えてやるように、と言うも、「キリサン」は
研修で教わればいいでしょ、という態度であった。

その素っ気無い反応は、単純に、社長と「キリサン」の相性が
悪いのもあるのだろうが、それは己れが本来、すべきではない仕事内容であることを
示しているようにも思われた。

パソコンの前に戻って、定時を待ち、直ぐに上がった。
仕事を続ける社員も少なくないが、そんな中でも帰れるのは、
恵まれた環境であると言えよう。

あとがき

世間には、高齢者を騙すのを生業とする者も多いが、
この仕事は、地域への貢献という視点に立てば、
一点の曇りが無い。その点は幸いであろうか。


18/5/3 業界人同士の交流を考えたら、どういう仕事に就いているのかまで書いた方がいいのかもしれないが……。('A`)
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