That's 記(雑記)

ネーム ハンドルの自己満足でいろいろなことを書いてます。

勤労手記35~39

「勤労手記35」
休日を挟んだせいか、緊張する。社内で普段通り挨拶をして、デスクへ。
今日は、何の仕事をすればいいのだろうか。
あちこちに盥回しにされたが、最終的に総務課長に引き取られた。
今日は監査があるというので、その準備に奔走した。大量の書類を持って、
上へ下へ。ルーズに見えるこの会社も、書類だけはきっちり揃えているようである。
他、手紙をポストに入れに行くというような雑務も熟す。

午後には、総務課長に連れられて(炭酸飲料を奢って貰った。
「炭酸大丈夫よね?」と有無を言わせぬ確認を経て受け取った)取引先の元へ。
明日もそこに行って交渉をしなければならないが、全て任せる、と言われた。
いきなりか、と思ったが、この会社は無茶振りが多いので、
そういうものなのだろう、と自分を納得させるのだった。

定時に上がる。帰りに銀行に立ち寄って通帳に記帳。
定期預金、以前は0.025%の金利だったのに、
今年は0.01%しか付いていない。半分以下とは……。

それを考えたら、クレジットカードでポイントが1%付くというのは
異常であるように思う。クレジットカードによる支払いは
借金であり、元々の性質が違うから比べるべきではないのかもしれないが。

銀行の経営が緩慢であることがその原因なのではないだろうか。
銀行と言えば1円の間違いでも必死に探すというイメージだが、
どう考えても無駄であり、その労力と割り合わない。
行員総出で1円を探し回ったとして、たったそれだけの価値。
その几帳面さが銀行を支えている強みなのかもしれないが、
他に優先すべきことがあるのではないか、と己れは思うのである。

あとがき
そういうわけで、念願の証券口座をやっと開設した。以前から株を買うべき、
と何度か書いてきたが、ついにそれを行動に移せた。ここまで株価が
高騰するとは読めなかったが……。下手すれば、高掴みになりそうである。





「勤労手記36」
前日の手筈通り、己れが、取引先と交渉する予定だったのだが、
他の社員が先行して話を付けてしまったので、出る幕がなかった。
色々なパターンを想定していたのに、残念である。

そのあと、己れは社用車(己れがぶつけた傷痕が乱雑に修理されていた。
「キリサン」がパテやスプレーを駆使して直したらしい)を運転して移動。
付き添いに、「ハリサン」(怪我から復帰)が助手席に。

行き先の会社(支社)は規模が小さく、駐車場も社員分、ギリギリしかない。
来客車はそこに停められないのである。仕方がないので、左に幅寄せし、
駐車場の入り口を塞がない位置、会社の建物の側に停車。
直ぐに済む用事らしく、「ハリサン」が一人で降りて行く。

待っていると、唐突に後方から、クラクションを強く鳴らされた。
……この会社の社員か……。邪魔、と言っているのだろう。
駐車場に問題なく入れるに違いないが、己れらが、その手前(会社の入り口に
近い場所)に停めたのが腹立たしかったのかもしれない。
もっと離れた場所に車を動かすべきだったか。

駐車場に停めたその社員は車から降りてきてこちらに真っ直ぐ来た。
己れは、視線をそちらに向けてはいないが、ただならぬオーラを感じた。

降りて、謝ろうと思っていたが、予定変更だ。
己れは鞄の中の書類に顔を向け完全に無視した。
気付いていない振り、知らん振りだ。もし、何か言われたら、礼をしよう。
謝ると、あちらの怒りを直に受けることになる。人は、感謝されると
強気には出難い。頭を下げると思っている筈だから、
想定外の反応に戸惑うことだろう。このタイプの人間には有効だ。
さて、どう来るか……。

その社員は真っ直ぐ来ていたが、会社の入り口の方へ
こちらを睨みながら、ゆっくりと進路を修正し、自分の仕事に戻って行った。
無視で問題なかったようだ。

「ハリサン」はその一部始終を見ていたようで、「変な目で見てきとったなぁ。
あれ、所長らしいで。」と助手席に乗り込みながら言った。
以前にも、その所長から「もう二度と来るな!」などと言われた者もいるそうである。
他にも、あちこちに暴言を吐いているらしい。

「周りから恨み買うタイプじゃろうな。――。たまにそうやって理不尽言うやつもおる。
NHちゃんは若いけぇよりナメられる。腹立つと思うけど、手は出しちゃいけん。
腹が立っても、殴られた方が勝ちじゃ思わんと。どんなに強くても警察には勝てん。」

会社に戻る。定時を過ぎていたが、書類の整理と印刷を
今日中にした方がいい、と総務課長に言われた。明日では駄目なのか……。
一瞬で終わらせ、ミスがないか総務課長に確認してもらう。
……。30分経過して、チェックが終わった訊ねてみると、
「あとで見る。」と一言。己れは帰った。

あとがき
仮に、ナイフを持っていたとしても、小言を言われて腹が立ったから、と
それで刺してはいけないということである。……なぜ、ナイフなのか。
そして、どうしてか「心のナイフ」なる意味不明な単語が頭に浮かんだ。
「心のナイフを内に潜めておこう。」という文章を入れようなどと一瞬、
考えてしまった。どういう意味なのか、書いている本人もよく分かってはいない。
「心のナイフ」という言葉は己れが作った新しい言葉だと思ったが、
そういう名前の小説が存在するらしい。オリジナルだと思ったのに。





「勤労手記37」
これまで、社員の名前を呼ぶことに何となく壁を感じていたが、
やっとこの会社の雰囲気に馴染んできたのか、
呼び掛けて話す機会が増えてきた。

今日も社用車を乗り回す。運転は苦痛だ。しかし、楽しいという意見も解る。
運転がつまらない一番の要因は、事故のリスクが常に付き纏うことだろう。
当然、人を殺め得るものなのだから、緊張感を持って操作しなければならないのだが、
それは、楽しむという感情と、対極にあるものだ。

己れは物損事故を起こした時ですら焦った。人身事故なら尚更だろう。
近年は厳罰化も進み、不注意による人身事故も大きく報じられるようになった。
そうなれば、会社も辞めねばならないだろう。
車は人生を変える可能性を持っている。それを忘れてはならない。
だから、楽しいなどと、思う余裕がないのである。

路地に入る。子供……自転車通学か。己れは止まった。子供も止まった。
先に行くようにジェスチャー。「ありがとうございます。」と
車内の己れに伝わるように大きな声で挨拶。
将来、己れより優秀な大人になるに違いない。

よく見たら、こっちが優先道路で子供の方が止まれだった。

しかし……己れは嘗て、歩いたり、自転車を漕いだりして、学校に通っていたが、
車に怖い目に遭わされることは少なくなかった。
だからこそ、そういう立場の者を思い遣りたいのである。

「ハリサン」と運転を交替。ささっと帰る。
……減速、シフトダウンの際のショックが少ない。
己れと何が違うのか。クラッチをゆっくりと上げている。
そこは己れと同じだが、上げ切る前に一瞬、止めている。
これが、大きな違いを生んでいるのだろう。

片側一車線の道路。右折待ちの対向車を、「ハリサン」は
先に行かせた。「ここは右折待ちする人がおると混むけぇね。」と。
己の利を越えた、ものの見方である。

帰ると、総務課長から役員会で使用する資料の整理をお願いされた。
就業規則の修正も頼まれた。これ、己れが弄っていいものなのだろうか。
折角だからこっそり変な手当てを勝手に新設しようか。
懲戒解雇の欄の「即刻解雇する」という文言を「即刻処刑する」……と
書き換えても、面白くはないか。Wordで作成されていたが、これがややこしかった。
人が作った資料に手を加えるのは難しい。最初はスペースで文字の位置を
調節しているのに、ルーラーを使用して揃えている部分もある。
あとでWordに慣れた人が編集したのだろう。

ページ番号を直さなければならなかったのだが、これに苦戦した。
途中から、ページ数を1から始める必要があったからだ。
調べてみると、セクションで区切れば変えられる、とあったのだが、
それが上手くいかなかった。ページが増えたり、フッターを書き換えたら
全ページ同じ数字になったり。手慣れた者ならば、お茶の子さいさいであろうが、
己れには難しかった。Wordもバージョンによって細かな違いがあるので、
調べても解り難い。

苦労の末に、資料を仕上げて大量に印刷。印刷された物を見ると、
文章がズレてしまっている。操作ミスか、改行が余分に入っていた。

完成品はファイルに綴じるので、パンチで穴を開ける。
総務課長から、巨大なパンチを使うようにと言われたのだが、
それが見かけ倒しもいいところで、全く穴が開かなかった。

力が足りないのか、紙が分厚いのか。色々試したところ、刃がなまくらであると判った。
何度も何度もそれを押し付けて穴を通した。汗をびっしょりかいた。
まさかの体力仕事。気付けば定時を大幅に過ぎていた。

あとがき
寝不足もあってか、大量の資料に苦戦した。纏めて机の上に置くと、
何が何やら判らなくなる。印刷ミスのものと混ざったり、出来上がった資料の
枚数が判らなくなったり……。レベルの低いミスを連発した。





「勤労手記38」
疲労の溜まる木曜日。社用車を運転したくはなかったが、会社に忘れ物があるらしく、
それを取りに行くために運転する破目になった。社内に着くと、「アコサン」が出てきて
「運転大変でしょ。自分の身だけは守るように運転せんと。」と言ってきたので、
そうですね、返したらなぜかウケていた。用件を伝えただけなのに、
「アンタ面白いね!」と絶賛された。

外に用事がある「ポブサン」を助手席に乗せて戻る。
「アンタ定時なったら直ぐ帰りょーるけど、終わっても
20分30分でも駐車場で(運転の)練習せんと。」と言われた。
仕事が終わっているのに、定時以降にそんなことをするのは望ましくあるまい。
総務課長の雰囲気からして、会社としても嫌がる可能性が高い。

ジェネレーションギャップだ。

「ポブサン」は80年代前半に大学を出て社会人となった世代だ。
株価はどんどん上昇して、景気も加熱していた時代。
頑張れば頑張っただけ給料が増えていた。
実際、運送会社――「佐川急便」のドライバーは、
営業を行い、荷受けを増やすことによって激務にはなるが、
年収一千万円を超える者も珍しくなかったという。

今はどうだろう。頑張って、給料が増えるだろうか。
こちらの力量でそれが変えられるか。

特に、日本の若者は――仮に収入が多くても、社会保険料や年金に取られ、
人によっては奨学金の返済に追われる。働いて納めた年金も、
満足に受け取れるかどうか分からない。

努力相応の対価を得るのが難しい時代である。

その理由は、経済が成長していないからだ。その根源にあるのは少子化である。
将来の需要がないから、先細りになっていくのだ。人間がいれば賑わう。
行列ができるような繁盛しているお店や祭りにでも行けば、誰でも解ることだ。

時に、人々が頑張らなくなったから、経済が成長しなくなった、
儲からなくなった、と言われるが、それは逆だ。成長しなくなったから、
人々は頑張らなくなったのだ。

それを念頭に置くと、経済成長というのはイノベーションを
生み出すものであると言えるだろう。成長する、給与の増加、モチベーションの上昇。
仕事に励み、更に成長、より収入も増える。好循環。皆が頑張れば、競争も生まれる。
無理をして体調を崩したり、ドロップアウトが起こったりするなどの弊害もあるが、
努力が報われ易い社会と言えるだろう。切磋琢磨となれば、理想的な形ではなかろうか。

だから、経済の停滞は、手痛い。

日本が高度経済成長期に、どれだけ新しい物を作ってきたか。
有名な物として、ソニーのトランジスタラジオに、
本田技研工業のホンダ・カブ。ハイクオリティな商品を次々と作り出し、
それらが世界を席巻した。

そういったものが生まれ難いのが、今の日本社会だ。

「ポブサン」自身も長年勤めてきた会社を頑張れなくなったから辞めた。
何が原因かは知らないが……そこまで頑張れるだけの力があった人間でも、
終身雇用から外れた――勤め上げられなかったのだ。しかも、厚生年金を
受け取れる年齢が、60歳から65歳へと引き上げられてしまった(希望すれば
60歳から受給できるが、大幅に減額される)世代だ。

報われなかったのだ。

それなのに、「ポブサン」の認識は80年代のまま止まっていて、
バージョンアップされていないのだ。一つの会社に
ずっと勤めていたからなのだろうか。

昼食は「ポブサン」と一緒に食べた。「ポブサン」は一瞬で完食。
日本電産の社長が「早飯の人間は仕事ができる。」と言ったことを
引き合いに出して、話題にしようか、と考えたが、諛言を呈しているように
思われそうなので言わないでおいた。

己れの運転で引き続き移動。左折時。ハンドルを両手で回す。
曲がり終え、加速するタイミングにハンドルから左手を離して素早くシフト操作する。
「ポブサン」はそれを見咎めた。「片手で運転せんと。シフト操作し辛いじゃろ。」
「まだまだ……。何十年も仕事で運転してらっしゃる
『ゲンサン』や『ポブサン』のようには上手くできませんよ。」と返すと、
「『まだまだ』って、もうミッション運転して一月になるのに。」という反応であった。

発進して一定速度に加速するまで、シフト操作のために
左手を置いたままにするのは、普通だろうが、そこまで片手運転に拘るべきなのか?

助手席に人が乗っているのに、慣れないことをして
不用意なリスクを取るべきではない。それに、己れは左折が苦手だ。
以前の事故も左折した時に起こった。

片手運転は自動車の構造上(姿勢の都合)でも推奨されていないし、
法律違反となる可能性もある。安全の面でも己れの行為に問題はない筈だが……。

それに、一月でそんなに上達するものだろうか?

仕事を始めて一月と言えば始めたばかり、と思うのが、一般的ではないだろうか。
仕事だけではあるまい、趣味であれ、習慣であれ……。
サッカーを始めて一月、ダイエットを始めて一月、
将棋を始めて一月、入学して一月。

己れは、今でこそタッチタイピングができるが、練習し始めてから一月は、
キーボードの文字を見ながらの状態であった。僅か、一月。
そんな短期間でベテランと肩を並べられる才能があるなら、
己れは即刻、この仕事を辞めてレーサーを目指すべきだろう。
それに、もし、そんな短期間で運転が上手くなれるのが当たり前であるなら、
若者が自動車で事故を起こす割合はもっと低くなって然るべきである。

そのあと、会社に戻って、「ポブサン」の提案で、「ゲンサン」などと一緒に仕事。
新しい業務を学ぶ。

その序でに、午前中に物を取りに戻ったときに「アコサン」が
出てきたのは書類の作成を頼みたかったからだと教えてくれた。
己れの文字入力の早さが遂に見つかってしまったのかもしれない。

定時になり、帰ろうとすると社長を囲って謎の集会が発生しており、
それに妨げられた。役員会議で様々なことが決定したようだ。


帰る途中、寄り道。買い物に行く。仕事で必要な物を買った。
この場で偶々、客として居合わせた人と、今後会わないのだろう、などと
しみじみと考えるのであった。

あとがき
己れは人に「頑張れ」と応援するのが苦手なのだが、
本人の頑張りではどうにもならないことがたくさんあると
知っているからなのかもしれない。





「勤労手記39」
「言い難いんじゃけど、もっと道覚えんと。地方で仕事するなら絶対車は使うけぇね。
1回行ったとこは覚えんと。」と「ポブサン」。

己れは道を覚えられない。生来の方向音痴故か……?
しかし、他の社員と比べて、そんなに己れの記憶力は劣るのだろうか?

そこで思ったが、この地域での生活の長さがそれを分けているのではないだろうか。
あちこちを転々として、10代半ばに落ち着いた。その上、大学進学で一時、離れたので
ここでの暮らしは5年未満と、そんなに長くないのである。

土地勘があれば、何となくの目星は付けられるが、
己れにはそれがない。1から覚えなくてはならない。
だから、道が頭に入らないのだ。

そもそも、1回行っただけで覚えられるのなら、
カーナビはここまで普及しないだろう。道なんて、カーナビが
覚えてくれているのだから、クリエイティブなことに人間は思考を使うべき、
と主張する者も居るかもしれない。

「毎日マップ見て今日何処通ったかなって確認してないじゃろ?」
「いえ……。会社に戻ったときと、帰るときに二度、確認していて、
それと家に帰った後も――。」
嘘だろう、というような表情をする「ボブサン」。

それと覚えられない要因がもう一つある。
新しい道が増えたことだ。民主党から自由民主党に政権交代し、
公共事業が増えた影響だろう。学生として離れた4年の間に、景色が変わった。


黄信号。己れはブレーキを掛けて止まった。
「今、黄色で止まったけど、行かんといけん。
各地回ったけど、どこも黄色は進む。追突されるかもしれんよ?」

……その認識は、学科からやり直すべきなのではないだろうか。

それと、助手席からは見えないが、4台後ろに、
白バイ(カーブの際に見えた)が走っていた……。
その警察官からは見えないとは思うが、微妙なラインで捕まるのは避けたい。

社用車に乗っていて、会社の看板も背負っているのだから、
模範となる運転をする方が良いと己れは考えている。


「ちょっと荒療治じゃけど、細い道行こうか。」
ということで、自動車の通行の少ない道を行く。
道はやや細いが、恐れるほどでもない。

「ここを40キロは遅過ぎるな。後ろ、車来よるじゃろ。
制限速度守るのはいいことじゃけど、信号少ないし
早く着けるからと思ってこの道通っとるのに、納期に遅れるとかで
どんな温厚な人もイライラっとするよ。」

それなら、こんな道を通らないと間に合わないような
ギリギリに出るのではなく、もっと余裕を持って移動すべきであろう。
理解はできるが、他人の事情まで勘案してまで、
急いで事故を起こすリスクを余分に抱え込むのは避けるべきだ。

「制限速度40じゃろ?それなら50か55は出さんと。15キロぐらいなら警察には捕まらん。」
と「ボブサン」には続けて言われたが、運転に慣れていないから怖い、後方から
来ているのは慎重に運転している幼稚園バス1台だけだから、等と言い逃れをする。
どうして、運転中にそんな余計な気を遣わねばならないのか……。
これでその通りにしたのなら、日本大学のアメリカンフットボール部
コーチと選手の関係と同じである。

遵法意識が低い。捕まらなければ何をしてもいいのか?
法律よりも人の都合優先である。遠い存在である法律よりも、
目の前の人のために動く。それはそれで素敵な事なのかもしれないが、
しかし、そういうふうに多くの人が振る舞う事で、法律が過度に
軽視されているようにも思うのである。それが、延いては
企業の不祥事、研究の捏造、政治腐敗に繋がっているのではないだろうか。
歩行者は信号無視をし、自転車は逆走、車は法定速度を守らない。
それぞれ、自分の我儘で法律を破る。

スキャンダルが発生する土壌を、国民一人一人が作ってしまっているのである。

この有様では、労働法が守られないのも当然と言えよう。
大勢を占める一般市民がそうであるから、上の立場に居る者も、
法律に反しようが何も思わなくなる。捕まらなければ、何をしても構わない。

法律を守らない者は法律によって守られないのかもしれない。

そういう空気を蔓延させている個々人の責任の重さというものを、痛感した。


青になったので、進もうとすると、目の前を凄いスピードで、
自動車が横切った。左折し、その車の後を追うと、高齢者マーク。
コンビニエンスストアに入って行った。トイレに急いでいたのだろうか。
MT車の発進が苦手な(動き出すまでに時間が掛かる)ことが、幸いした。
「認知症一歩手前じゃな。」と「ボブサン」。
「儂も若い時は運転しとうてしょうがなかったけど、今は
運転したら疲れるし、そんなに乗りとうない。万一事故にしたら、
こっちが全く悪くなくても一日が潰れるし、仕事ができんくなる。」

暫く進む。右折すべき交差点に来たが、右車線は混雑していて、
入れそうにない。割り込むこともできそうではあるが……。
「無理に入ろうとせんでいい。前の仕事場では
儂も店を探しながら運転しよったけど、1度は店の場所を見つけて、
ぐるっと回って、次に入るってしよった。道は全部繋がっとるんじゃけぇ、
焦らんでいい。次の交差点で左折して、さっきの道に戻ろう。」

会社に戻る。己れがすべき仕事がもう無いらしい。
その流れで、駐車場にて、車の運転の練習をする事に。
何処からかコーン(警備会社が忘れていったらしい)が持って来られ、
設置された。車体感覚を掴み、隘路を通る練習である。

「ゲンサン」が通りがかって、大声であれこれ言ってきたが、
車内に居るので聞こえ辛い。「ハクサン」が「これは怒っとるんじゃないけぇ。」と
笑って言う。一月も一緒に仕事をしていれば、怒っているかどうかくらいは、
何となく解る。

小一時間、練習を続け、車を降りた。
「こんな丁寧に説明してくれる人は居らんよ。」と「ボブサン」が言う。

大手企業の場合、日常的に運転をしない都会から学生を、
新入社員を集める。態々、運転教習を行う会社も珍しくはない。
それを知ったら、驚くだろう。

「どんなに運転しても、運転上手くなろうって思わないと上達せん。
そういう人は沢山居るじゃろ?」と己れに話す「ポブサン」。

向上心の有無は、物事の上達にどれぐらい寄与するのだろうか、疑問である。
させられていれば、慣れによって、自ずと実力も上がるように思えるが、どうだろうか。


社内に戻ると、総務課長に「規約(己れが一昨日直した就業規則の事だ)が
フォルダに入っていない。」と指摘された。見てみると、
誤って別のフォルダに入れてしまっていた。

あれやこれやしていると、定時を大幅に過ぎた。
今日は給料日。上機嫌で銀行に立ち寄ってATMを操作する。
硬貨が利用できない、と出てくる。硬貨は、引き出せないらしい。
紙幣だけでいいか、と思い、操作を進めると、手数料として108円を
頂きます、との事。なにゆえ、自分の給料(しかも少額の)を
引き出すのにそこから引かれなければならないのか。

腹立たしい気持ちになりつつ、家路に着くのであった。

あとがき
実家のあるところとは言え、ここは厳密には、「地元」ではないのではないだろうか。
学生時代に暮らした街の方が、0から自分の生活を立て、自らの居場所を
作ったことから、本当の意味での「地元」と言えるのかもしれない。


18/5/26 ここにきて、人間関係に苦戦させられる悪寒。('A`)
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コメント
No title
ありがとうございます。面白いと言って頂き、大変恐縮です。
滅多にコメントがないので、こうやって書いて頂くと、
改めて、見られていると思うとプレッシャーも感じます。が、
このまま色々な事を記していきたいと考えていますので、
今後とも宜しくお願い致します。
2018/05/27(日) 17:51 | URL | ネーム ハンドル #R3kllWbg[ 編集]
面白い記事ですね
ブクマしました
2018/05/26(土) 22:53 | URL | たー坊 #sSHoJftA[ 編集]
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プロフィール

ネーム ハンドル

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訪問、ありがとうございます。

ネーム ハンドルと申します。
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イタめな日記ですが暖かい目で
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